地域密着型金融の機能強化計画

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ライフサイクルに応じた取引先企業の支援強化

  1. 創業・新事業支援
    ●業界ネットワークを活用した取引先の支援
    • 動機(経緯)
      地域との共存共栄を目指し、地域経済の発展に貢献するため様々な取組みを行って来ましたが、今後更に経営改善に向けた各種支援策について信金中央金庫等を通じ、真の付加価値を提供する課題解決型金融の強化を図る事で地域密着型金融の深化を図るものです。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        取引先に対するコンサルティング機能の発揮や地域の面的再生への積極的な取組みが求められており、専門的な人材やノウハウの不足を業界ネットワークにより補完し課題解決に取組むものです。
      2. 具体的取組み内容
        • 平成23年2月8日に、信金中央金庫信金業務支援部海外業務支援室の協力を得て、当金庫の全営業店長を対象に「鶴岡信用金庫 海外業務セミナー」を開催し、信用金庫取引先の海外進出状況、アジア圏の経済産業情勢、これまでの海外販路拡大相談事例について学び、スキルアップを図りました。
        • 地域の企業では困難な製品の開発や測定等について、山形大学農学部や鶴岡工業高等専門学校との産学連携による橋渡しを行っています。
    • 成果(効果)

      【当金庫にとっての成果】
      取引先から中国市場への地場農産物の輸出に関する相談があり、信金中央金庫業務支援部海外業務支援室からのアドバイスと、中国における商談会の情報を、営業店を通じ相談者に提供しました。

      【当金庫にとっての成果】
      地域ファンドの新規投資を受ける為に必要となる保有技術や経営内容の状況について有効なアドバイスを受けたことから、当金庫の取引先1社について申請し、現在審査中となっております。

    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      当金庫の店長が「海外業務セミナー」を受講したことにより、店長自らが顧客のアジア地域等への進出に関して基本的なスキルを身に付けることができました。同時に、信金中央金庫による個別相談に対する態勢を整備したことから、迅速且つ的確な支援態勢の強化が図られました。

      【今後の課題】
      中国やアジア地区への進出に関する職員のスキルアップと、取引先への積極的な情報提供が必要であると考えています。

  2. 経営改善支援
    ●冊子「庄内旅土産」の企画、製作
    • 動機(経緯)
      埼玉縣信用金庫の「さいしん旅の生きがい大学」が主催し、当地へ訪れる2泊3日のツアーが全29班、約3000人のお客様から、当地の物産品等を多くの方々から認知していただく絶好の機会である事から、取引先の逸品を紹介する物販カタログを制作する事で広義のビジネスマッチングとして取組むものです。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        当金庫のお取引先が販売するお勧めの土産品を物販カタログとして作成し、「さいしん旅の生きがい大学」ツアーで来庄されたお客様への当地における土産品購入の参考として、又、旅行後のお取り寄せカタログとして配付しました。
      2. 具体的取組み内容
        • 「庄内旅土産」掲載品がツアーで立ち寄る物産館やホテルの売店で販売していることを表記したことで、お客様の土産品購買意欲を高める効果があったと考えています。
        • 具体的な販売実績は不明ですが、さいしん旅の生きがい大学ツアーの来庄により、売上を伸ばすことが出来たという報告を数社より頂いています。又、ツアー終了後に実施した掲載企業からのアンケート調査では、殆どの掲載企業が、機会があったら又掲載したいとの回答を頂きました。
    • 成果(効果)
      • 当金庫の取引先59先が60の商品を広告として掲載しました。小規模事業所に対しては、デザイン会社で商品の写真撮影からキャッチコピーの作成までサポートしました。
      • 冊子「庄内旅土産」を用いて、旅行後もお気に入りの商品を通販として各販売店より購入できるよう工夫しました。
    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      鶴岡市や商工会議所等からも地域の観光関連産業活性化のための新しい取組みとして、是非とも続けていただきたいとの評価を頂きました。又、鶴岡市東京事務所等のイベントにおいて使用しました。

      【今後の課題】
      冊子「庄内旅土産」を通販カタログとして利用する場合に、取りまとめの業者が無い事から、利用者が各事業所に対し個別に申込みしなければならず、面倒である旨の意見を頂戴しました。


    ●ビジネスマッチングへの取組み
    • 動機(経緯)
      販路の拡大は地元企業における共通課題であり、地元企業が保有する技術や特徴ある製品・商品等の様々な情報について広くPRできる場を提供するため、当金庫の経営改善支援として取組むものです。又、当地では未だビジネスマッチが十分に浸透していないことから、顧客向けの視察研修を実施する予定です。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        地元の行政や商工会議所等と連携を図り、ビジネスマッチや各種商談会への出展と出展時の効果的なPR手法等をアドバイスする事で取引先の販路拡大を支援するものです。
      2. 具体的取組み内容
        • 「ビジネスマッチ東北2010」への出展の取組み
        • 小田急グループ等の企業が開催する商談会への出展とサポート活動
        • 地域の学術機関のビジネスマッチ出展による、PR活動の実施。
    • 成果(効果)

      【当金庫にとっての成果】
      平成22年10月27日に仙台市夢メッセで開催された「ビジネスマッチ東北2010」に、当金庫から10企業に加え、4つの学術機関(山形大学農学部、東北公益文科大学、慶應義塾大学先端生命研究所、鶴岡工業高等専門学校)が参加しました。(前年度の出展先は7企業)
      総商談件数32件、商談成約件数4件、商談継続中8件、商談不成立20件となりました。

    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      「ビジネスマッチ東北2010」において、企業出展者に加え、4つの学術機関が出展し、各学校の研究成果を広くPRすることが出来ました。

      【今後の課題】
      1日限りのビジネスマッチにおいて、いかにして効果的なプレゼンが出来るか等について適切なアドバイスとサポート活動が今後の課題です。

事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底

  1. 担保・保証に過度に依存しない融資等への取組み
    ●無担保融資商品の取扱い
    • 動機(経緯)
      「担保・保証に過度に依存しない」融資商品を推進することで、地域の個人事業者や法人に対して資金の円滑化による支援を行うことが地域金融機関の役割であると考えます。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        • 当金庫の企業信用格付ランクを活用した無担保融資商品「平成22年度特別融資(法人・事業所向け)」を推進いたしました。
        • 平成22年度に新たな無担保事業性融資商品として、無担保当座貸越「しんきんパートナー」、しんきん返済猶予期間付無担保融資「青い空」を発売しました。
      2. 取組みの具体的内容
        「平成22年度特別融資(法人、事業所向け)」は、低金利、無担保扱いの商品であり、他行との競合先並びに当金庫との間で融資取引が無い取引先企業への戦略商品として、法人担当と各営業店役席者がメリットを活かしたセールス活動を実施しました。
        「青い空」は、個人事業者・法人に対し優良保証以外の金融債務をまとめる事で資金繰りや事業全般の改善を図る事が出来る貸出として推進しました。又、「しんきんパートナー」は当座貸越としての反復利用が出来る特色を活かし、事業振興に資する貸出として推進しました。
    • 成果(効果)

      【お取引先にとっての成果】
      企業信用格付ランクにより、スピーディーな対応と申込内容によっては優遇金利を設定している等のメリットがあります。

      【当金庫にとっての成果】

      • 平成22年度特別融資(法人、個人事業所向け)実績
        証書貸付 10件 235百万円
        手形貸付 6件 106百万円
        合  計 16件 341百万円
      • しんきんパートナー(当座貸越) 39百万円
      • 青い空(証書貸付) 67百万円
    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      取扱目標20億円に対し実績は低調な結果となりました。要因として信用保証協会付融資セーフティネット保証を推進した結果であると考えられます。
      「しんきんパートナー」、「青い空」についても目標に対して低調な実績となりました。

      【今後の課題】
      短期資金を必要としている先や制度融資に合致しない先、更には手元流動性を確保したい先等へコンサルティング機能を発揮し、経営改善の一環として提案し取組みします。

  2. 企業の将来性、技術力を的確に評価できる能力等、人材育成への取組み
    ●「目利き」能力、経営支援能力、企業再生支援能力の向上を目的とした人材育成
    • 動機(経緯)
      「目利き」能力、経営支援能力、企業再生支援能力の養成に継続的に取組み、職員全体のレベルアップにより取引先の様々な課題に対して適格に対応できる人材を育成することが必要であると考えております。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        信用金庫の上部団体である全国信用金庫協会や行政等の主催する研修に積極的に職員を派遣すると共に、受講者が伝達研修を実施する事で全体のスキルアップを図ります。
      2. 取組みの具体的内容
        • 全国信用金庫協会「目利き力実践講座」に対する職員2名の派遣
        • 経済産業省、関東経済産業局が主催する「地域金融機関職員研修」に対する職員1名の派遣
        • 山形大学国際事業化研究センター「産学金連携コーディネーター研修」に対する職員1名の派遣
    • 成果(効果)
      • 地域金融機関に対する最新の経済産業政策や企業を巡る情勢への理解を深め、地域金融機関として地域経済活性化への取組みや中小企業への支援のあり方を実践的に学びました。
      • 山形大学国際事業化研究センターが育成を進める「産学金コーディネーター」に職員1名が認定されました。
    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】

      • 各種の研修を通して、地域企業の課題解決に向け、イノベーションの核となる技術のビジネス化等についてスキルアップを図りました。
      • 企業再生の手法について研修を重ね、様々な再生手法についてスキルアップを図りました。

      【今後の課題】
      各種講座への派遣だけでなく、年代別・階層別の集合研修を充実することで、職員全体のスキルアップにつながる取組みが必要であると考えます。

地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献

  1. 地域全体の活性化、持続的な成長を視野に入れた同時的・一体的な「面」的再生への取組み
    ●休日相談業務への取組み
    • 動機(経緯)
      お客様の利便性向上と地域密着型金融の推進及び金融円滑化に対する積極的な取組みを目的として休日(土曜)相談会を開設しています。
    • 取組み内容
      1. 取組みの概要
        当金庫の錦町支店(鶴岡)、酒田支店(酒田)において毎週土曜日に休日相談会を開催すると共に、毎月1回社会保険労務士による年金相談会や住宅ローン専担者による住宅ローン相談会を併設しています。又、年末期や年度末には法人担当者を相談員として加え、金融円滑化に対する相談や事業資金に対する相談体制を強化しました。
      2. 取組みの具体的内容
        • 休日相談会の名称…「土曜相談プラザ」
        • 開設場所…「錦町支店(鶴岡市)」、「酒田支店(酒田市)」
        • 開設日時…毎週土曜日、午前9時00分?午後5時00分
        • 相談内容…金融に係る全ての相談(金融円滑化相談窓口も併設し対応しております)
        • 相談応対者…当金庫の役席者を中心とした3名の相談体制としており、年金相談会では、社会保険労務士が
                常駐します。
    • 成果(効果)

      【平成22年度休日相談】
      来店者数 313名  相談件数 157件
      具体的な融資相談件数  41件  融資相談金額 268百万円
      融資実行 19件・87百万円  事業資金の融資実績 1件・1百万円
      年金相談来店者 85名

    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      今年度より具体的な金額提示のあったものを相談件数としたため、前年に比べ融資相談件数が減少しています。(平成21年度 61件)
      酒田地区において、土曜相談プラザの認知度が未だ低いと思われます。

      【今後の課題】
      職員やマスコミを使ったPR活動で、当金庫が休日相談会を開設している事を多くの人に認知してもらう事が重要であると考えます。

    ●信用金庫のネットワークを活用した観光客の誘致活動
    • 動機(経緯)
      当地は様々な観光資源に恵まれており、又、地域内に4つの温泉地を有するなど裾野の広い観光関連産業に支えられていることから、観光客の増加により、交流人口の拡大を図り地域経済の活性化に寄与する事を目的として取組みました。
    • 取組み内容
      【取組みの概要】
      • 全国の信用金庫のネットワークを活用し、東京都内及び東北、関東、中部、信越地域の信用金庫を対象に積極的に観光情報の提供を行いました。
      • 観光情報の発信については、鶴岡市、酒田市の行政に加え、庄内観光コンベンション協会、商工会議所等と連携し、観光情報誌・パンフレット類の調達やモデルプランの策定等を継続して行いました。
      • 当金庫が誘致した観光団体については、行政が歓迎セレモニーを実施するなど様々な形で当金庫と協調しサポート活動を実施したことで来庄者の満足度アップにつなげることができました。
    • 成果(効果)
      • 平成22年9月~10月に埼玉縣信用金庫の「さいしん旅の生きがい大学」全29班、約3,000人が2泊3日のツアーを実施しました。
      • 平成22年10月に福島信用金庫岡本支店、北支店の各年金友の会ツアーが 各30人程度で実施されました。
      • 平成23年2月~3月に飯能信用金庫の「HOC飯信オーナーズクラブ」の全21班約4,000人が1泊2日のツアーを実施しました。
    • 23年3月までの取組み状況に対する評価及び今後の課題

      【評価】
      信用金庫のネットワークを活用し、大型ツアーの誘致を実現できた事から、地域の観光関連産業をはじめ、多くの取引先の売上の増加に寄与することが出来たと考えています。

      【今後の課題】
      職員全員が地域の広告塔となり、知人、友人等に対し「庄内は元気です!」をスローガンとして当地への観光誘客を継続して呼び掛ける運動を実施する予定です。